エアブラシを使い始めたばかりの方に向けて、エアブラシの洗浄方法を詳しくご紹介します。毎日使用する場合は簡単な洗浄方法で十分ですが、1週間以上放置する場合は徹底的な洗浄が必要です。放置期間によって洗浄方法を変えることで、エアブラシの劣化や故障を防ぐことができます。
もくじ
汚れの原因を把握し、適切な洗浄方法を選ぼう
エアブラシの汚れの主な原因は、「内部の油分と使用済みの塗料」です。この汚れを効果的に落とすためには、適切な溶剤を使って洗浄することが重要です。水での洗浄を考えることもありますが、塗料が油性の場合や樹脂系インクを使った場合は水では洗浄できません。そのため、専用の洗浄液を用意する必要があります。
エアブラシの洗浄に必要なアイテムとその詳細
ストロングクリーナー
エアブラシの洗浄に特化した強力な洗浄液です。水性塗料や油性塗料に対応しており、汚れを効率的に落とすことができます。
綿棒
綿棒は、エアブラシのカップ内部や細かい部分の汚れを取り除くのに適しています。綿棒の柔らかさがデリケートなエアブラシの部品を傷つけずに掃除できるため、重宝します。
歯間ブラシ
歯間ブラシは、エアブラシのノズル部分や細かい隙間に詰まった汚れを掻き出すのに役立ちます。繊細な部分の洗浄にも使用できるので、エアブラシのメンテナンスに適しています。
画材筆
画材筆は、エアブラシのカップ内部の汚れを取り除くのに使用できます。筆の先端が細いため、狭いスペースにもアクセスでき、効率的に洗浄することができます。
クリーナーポット
クリーナーポットは、洗浄液を入れてエアブラシを洗浄するための専用容器です。洗浄液を入れ、エアブラシを接続して使用することで、洗浄液の飛び散りを防ぎ、効果的に汚れを落とすことができます。
ニトリルグローブ
ニトリルグローブは、エアブラシの洗浄作業中に手を保護するための手袋です。有機溶剤や洗浄液による皮膚への刺激やアレルギーを防ぐことができます。
これらのアイテムを揃え、適切な手順でエアブラシの洗浄を行うことで、いつでもクリーンな状態でエアブラシアートを楽しむことができます。定期的なメンテナンスは、エアブラシの性能を維持し、寿命を延ばす助けとなります。
エアブラシの洗浄手順
- 汚れの原因を特定し、必要なアイテムを準備する
- カップ内部を洗浄する
- 外部を洗浄する
- ニードルを洗浄する
- ノズルを洗浄する
- ニードルストップを洗浄する
- ハンドピース内部を洗浄する
- ハンドピースのメンテナンスを行う
エアブラシ洗浄の手順と写真による解説
写真を使って、エアブラシの汚れの確認やエアテックス「エアブラシ ストロングクリーナー」の使い方、洗浄液の適量や具体的な洗浄方法などを紹介しています。
ハンドピース・エアブラシの汚れチェック!

通常のエアブラシアートを楽しんでいる場合、汚れは画像のような程度です。エアブラシのカップ内外が塗料で汚れています。押しボタンやエアブラシ内部に塗料が侵入していると、分解洗浄が必要です。
エアテックス「エアブラシ ストロングクリーナー」で簡単洗浄!

今回は水性塗料ですが、エアテックスの「ストロングクリーナー」を使用して洗浄します。油性塗料でも使えますが、有機溶剤の方が効率的です。ハンドピースの種類によっては油性塗料に対応していないものもあるので、説明書を確認しましょう。水性・油性アクリル塗料は、乾くと水に溶けないため、専用洗浄液・薄め液・有機溶剤が必要です。独特の臭いが気になる場合、クリーナーボトルやクリーナーポッドを使用すると便利です。
洗浄液はたっぷり使って!

カップ内部に「ストロングクリーナー」をたっぷり入れます。頑固な汚れにはたっぷりの洗浄液が効果的です。
カップ内の洗浄には綿棒やティッシュを活用!

カップ内部が綺麗になるまで、綿棒・筆やウエス・ティッシュペーパーなどで汚れを取り除きます。ストロングクリーナーは強力な洗浄力がありますが、落ちない場合はシンナーを試してみましょう。臭い対策には、エアブラシクリーナーポッドがおすすめです。
ニードルは分解して丁寧に洗浄!

エアブラシのテールキャップにあるニードルネジを外し、ニードルを取り出して塗料を拭き取ります。ウエスに洗浄液をつけてニードルを拭くと、汚れが簡単に取れます。拭き終わったら元に戻し、もう一度ストロングクリーナーで「うがい洗い」を行います。
長期間使わない場合は、ニードルを取り外したまま、ハンドピース内が完全に乾燥した後でニードルを戻しましょう。
これらの洗浄方法を順序立てて行うことで、エアブラシはいつでも清潔で使いやすい状態に保たれます。定期的な手入れとケアは、エアブラシの寿命を延ばすだけでなく、アート活動をより楽しむことができる要素となります。写真付きの解説を参考に、エアブラシのメンテナンスを行いましょう。
まとめ
毎日使う場合は簡易的な洗浄方法で大丈夫ですが、長期間放置する場合は分解洗浄と完全な乾燥が重要です。以下のポイントを押さえて、エアブラシを長持ちさせましょう。
- 使用後はすぐに簡易洗浄を行い、塗料の乾燥を防ぎましょう。
- 長期間使用しない場合は、分解洗浄と完全な乾燥を行い、内部の汚れや塗料を徹底的に取り除きましょう。
- 適切な洗浄液を使用し、エアブラシに合った洗浄方法を選びましょう。
以上のガイドを参考に、エアブラシのメンテナンスを行い、美しい仕上がりを長く維持しましょう。エアブラシの洗浄は、正しい方法で行えば難しくありません。初心者でも安心して取り組めるよう、写真付きの解説が役立ちます。